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2018年6月13日 (水)

非核化は段階的、米朝認識ずれ(No.4680)

13日の朝刊各紙は、米朝「完全非核化」確認という活字が躍っている。
以下は日本経済新聞13日の春秋です。
スマホの自撮りに興じる――。シンガポールを訪れた人がみな楽しむナイトクルージングを、北朝鮮の金正恩委員長も満喫したらしい。どうせなら、あの詰め襟の人民服を脱いで回ればラクだったろうに、とは余計なお世話か。

▼翌朝にトランプ米大統領との会談という大一番を控えながら、なかなかの余裕だったのは筋書きがほとんど整っていたからかもしれない。案の定、歴史的な握手を皮切りに「6.12」のスケジュールはトントン拍子で進み、共同声明への署名に至った。にらみ合っていた米朝にこの日が来たのは、まずは慶事というべきか。
▼もっとも中身を眺めれば、朝鮮半島の完全非核化をうたうも具体策は不明のままだ。自らの功績を誇示したくて躍起のトランプ氏と、米国による体制保証の手応えを感じて満足げな正恩氏。互いの思惑が一致したのかずいぶんな融和ムードだが、かの「完全かつ検証可能で不可逆的」の言葉も拉致問題解決への確約もない。

▼シンガポールの光の洪水を目のあたりにした正恩氏は、なにやら紅潮した面持ちで記念写真に収まっている。事実上の一党独裁の管理国家なのに、世界中から資本を呼び込んで繁栄するこの国に未来図を重ねたのだろうか。トランプ氏を浮かれ気分にさせて、あとはズルズル曖昧にというなら、それも見果てぬ夢に終わる。
-----日本経済新聞13日の春秋より

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