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2019年3月16日 (土)

EU離脱延期で英国は混迷を脱せるか(№4955)

「英EU離脱延期」に関する3月16日の各社の社説です。
【社説】東京:「英EU離脱延期 民意を問い直せないか」
【社説】毎日:「離脱延期選んだ英議会 拒否だけでは前に進まぬ」
【主張】産経:「離脱延期可決 英国よ世界を翻弄するな」

 

【社説】日経:「EU離脱延期で英国は混迷を脱せるか」

 

 

2019/3/15日経[社説]EU離脱延期で英国は混迷を脱せるか
▼英国の議会下院が3月29日に迫った欧州連合(EU)離脱の延期をEUに求める動議を可決した。英政府がEU側とまとめた離脱案を議会が承認すれば離脱を6月末まで遅らせ、拒否すればより長期の延期を要請する見通しだ。
▼時間切れで今月末に「合意なき離脱」に陥る恐れを減らしたことは評価できる。だが、これで英国は難航する離脱問題を打開し、混迷から脱することができるのだろうか。
▼もし早期に現行案で決着できるめどが立たないのであれば、これ以上煮え切らない状態を続けるのは問題だ。延期により必要な時間を十分確保したうえで、英政府と議会は離脱に向けた方針の変更を検討すべきだ。
▼メイ首相が下院に示した離脱案は1月と今月12日の2度にわたり大差で否決された。首相は与党の強硬離脱派の議員らに改めて支持に回るよう訴えながら来週、3度目の採決に持ち込む考えだ。
▼可決されればEU側の承認を経て離脱が確定し、混乱はとりあえず収束に向かう。一方、またも否決となり現行案の限界が決定的になれば、メイ政権は長期にわたる離脱先延ばしをEUに求め、戦略を仕切り直さざるをえないだろう。▼その場合、離脱案の中身が大幅に変わったり、最終的に離脱自体が中止になったりする事態を議会の強硬派は懸念する。そこをついて現行案での手打ちに持ち込むのがメイ首相の戦術だが、どこまで奏功するかは不明だ。
▼現行案で下院の過半数を獲得できないのであれば、首相は野党に多数存在する穏健離脱派に働きかけ、超党派で離脱案を練り直すことを真剣に考えるべきだ。EUの関税同盟や単一市場にとどまるなど、穏健派が主張する代替案であれば、EUとの強い経済関係を続けられる。企業も事業活動の継続性を保ちやすいなど、現行案より望ましい点は多い。
▼離脱延期後にどうしても着地点が見つからなければ、国民投票で離脱そのものの是非を問い直す選択肢も最後の手段としてはあり得るだろう。
▼2度の政府案否決でも諦めないメイ首相の粘りには驚かされるが、これ以上の迷走は許されない。現行案で妥結し離脱を急ぐのか、それとも延期して離脱のあり方から見直すのか、英国は針路をはっきりさせる必要がある。

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